« 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(1/3) | トップページ | 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(3/3) »

2008年12月31日 (水)

知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(2/3)

絵札を数字化しちゃダメな理由~ランク・オーダー
(先ほどの続き)
「え~、だってさ、Jは10より強くて12(Q)より弱いんだから、11でいいじゃん」
「それなら1であるAが13であるKより強いのは何でだよ?」
「……そ、それは……」


日本での俗称で、Aが1、Jが11などと数値で呼ばれるのは、日本で行われるトランプ種目が簡単なトリックテイキング、もしくはラミィなどのハンドメイク系が主体となっているからでしょう。
前者のランク強弱(ランク・オーダーと呼ぶ)は一般的なもの(ナチュラル・オーダー)を踏襲していており、後者はそれを元に、1-2のつながりを分かりやすくしています。
しかし、欧米各地には長い歴史を持つトリックテイキングが複数あり、専用カードをトランプに置き換えたとき、独自のランク・オーダーとなるものが複数あります。それをまとめたのが表2です。
Rankorder_2

スカート・オーダーで、Jは固定切り札と書きましたが、既存スートとは別枠として扱われます。日本式ナポレオンの「表ジャック」「裏ジャック」(元はユーカーの「バウアー」ルール)の例があるので、理解できる方も多いと思います。

ランクを全て数字で呼ぶ人ほど、個別のランク・オーダーが覚えられなくなります。
「自分はそれらには手をかけない。だからこれからも数字で呼び続ける」というのは、その文化に触れるのを放棄することを公言しているも同じで、著者としては悲しいです。

その1で、「ランクは基本的に13種類」と書いたのは、種目によってセットから除外するものがあるためです。
たとえばドイツの国民的種目・スカートやフランスの伝統種目・ピケでは6~2のカードを使いません(1セット32枚:ショートパックと呼ばれることも)し、スカートの元の一部といわれるシクスティシックスでは、8~2を除外します(1セット24枚)。
ついでながら同じスート・ランクのカードが複数入るセットもあります。たとえばアメリカで人気のピノクルはシクスティシックスのセット二組を1つのセットとして使用します(1セット48枚)。
これらの国ではその種目専用のカードセットが当たり前のように売られています。
「トランプ(プレイング・カード)は52枚+ジョーカー」というのは、国際的な常識ではないのです。

|

« 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(1/3) | トップページ | 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(3/3) »

連載:テーブルゲーム用語の基礎知識」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(2/3):

« 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(1/3) | トップページ | 知っているのが常識?!トランプのスート・ランク用語(3/3) »